危険だったが懐かしい木製のパレットの想い出
火曜日 10月 25th 2016, 12:57 pm
Filed under: 仕事

家電製品を組み立てる工場に勤務していましたので、木製の再生パレットは日常の風景のひとつでした。
いろんなところから運び込まれてくる組立用の部品がパレットの上に載せられて、製品を組み立てるラインのわきに配置されます。
大きな部品等はパレットの上に積まれて、その上からビニールシート等でラッピングされています。
そして大型トラックの荷台からその部品をパレットごと降ろして、工場内に運搬されて行きます。
当然、人の力ではそんな作業はできませんからフォークリフトが大活躍します。
フォークリフトのつめの部分がパレットの脚の隙間に器用に挿入されてパレットを持ち上げます。
フォークリフトの操縦する運転手のレベルによって作業スピードも違います。

また不慣れな運転手が同様の作業をするとフォークリフトのつめの先端がパレットの脚の隙間に挿入できずに、脚にぶつかり木製のパレットが傷ついてしまいます。
また製品ラインに運び込まれたパレットの部品が組立に使われて、パレットの上が何も無くなれば、人の手によって立てかけられたり、人力用のリフトで工場の一角に運ばれて行きました。
長年使われた木製のパレットは傷んでいきます。
パレットを構成する板材が割れたり、釘が抜けたりすると、作業する上で危険が増えていきました。
ですから作業する人間が、壊れた木製のパレットはきちんと拐取して廃棄するか修理するしかありませんでした。
廃棄処分が決まったパレットの山を見つめて、ご苦労様と思ったりしたものでした。
やがて時代は変わり、木製のパレットからカラフルな樹脂製のパレットに切り替わって行きました。
軽くなり、便利になりましたが、パレットという言葉を聞くと、いつも木製のパレットを連想してしまいます。
そんなパレットを数多く取り扱っている業者さんがあります。

ヨコシン