「モードとインテリアの20世紀展」に行って
月曜日 6月 05th 2017, 11:05 pm
Filed under: 日常生活
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パナソニック汐留ミュージアムで開催された「モードとインテリアの20世紀展」へ行ってきました。20世紀初頭から1960年代までのファッションとインテリアを取り上げた展覧会です。展示は1900-10年代、1920-30年代、1940-50年代、1960年代と年代ごとに区切ってあり、それぞれの時期のトレンドがわかるようになっていました。

またこの展覧会では、一つ新しく学ばせていただいたことがありました。
フランスでは19世紀後半に第二帝政期が終わって以来、女性はコルセットから解放されてより自由にファッションを楽しむようになり、服飾業界が大きく発展しました。

フランスで第二帝政期が終わった頃、日本では明治維新がありました。これ以降日本人は洋服を着るようになり、服装の主流も和装からだんだん洋装へ変化していきました。

つまり日本人が洋服を着るようになったのは、フランスの女性がコルセットから解放されたのとほぼ同じくらいの時期なのです。これが展覧会で新しく学んだことです。高校で世界史を選択せず、海外の歴史に疎い私はこのことを知って、偶然の一致を発見したような気分になりました。
時期ごとのトレンドがわかるような展示で、歴史を改めて学ぶことができたのは、この展覧会の良かった点だと思います。

ところで展示を見ていて、私は三菱一号館美術館で以前開催された「Parisオートクチュール 世界に一つだけの服」を思い出しました。どちらも1900年頃から60年代頃までのパリのファッションを扱っていて、マネキンに着せた服の展示がメインだったので、何となく似ているような気がしたのです。
率直に言って、「モードとインテリアの20世紀展」は「モード」がメインだったような印象を受けました。せっかくタイトルに「インテリア」とあるのですから、インテリアに関連した展示をもっと増やしてもよかったのではないかと思います。そうすれば展覧会のタイトルも生きてくるし、過去に他の美術館で開催された展覧会との違いも明確になったでしょう。